妊産婦のみなさまへ  ―新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について―

1. 妊婦さんが、どうしても外出しなければならないときは、必ずマスクを着用し、人混みを避け、さらに換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声をする密接場面を絶対に避けてください。また帰宅したら頻回に手洗い・消毒(アルコール等)をしてください。医療機関を受診する際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット(咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、口や鼻を おさえる)の徹底をお願いします。

2. 症状はかぜ症状と同様で全身倦怠感が強く出ることが報告されています。 発熱が認められないものもあるとされていますが肺炎を発症して重症になっている例が報告されています。(特に高齢者) ●下記の症状を伴う時には各地域の相談センター(下記問合わせ先)へ電話で相 談するようにしましょう。 ▽かぜの症状や 37 度5分以上の発熱が4日以上(妊婦は 2 日以上)続いている ▽解熱剤を飲み続けなければならない ▽強いだるさや息苦しさがある 【相談後、医療機関にかかるときのお願い】 〇帰国者・接触者相談センターから受診を勧められた医療機関を受診してください。複数の医療機関を受診することはお控えください。

3. 現時点では妊娠中の新型コロナウイルス感染の情報は限られていますが、 妊娠中に感染すると妊婦さん自身の症状は(妊婦でない方に比して)重くなるということはなさそうです。赤ちゃんへの感染を疑う報告もありましたが、極めて限定的な情報です。

4. 万が一妊婦さんが本症にかかってしまった場合は、専門の医療機関(※)で 治療や分娩管理を行うこともあります。分娩については、帝王切開が多いという報告が中国からありますが、症状や医療機関の体制によって方針が異なることもあります。 ※現在厚生労働省では、各都道府県に地域の実情に応じた対応が取れるよう要請しており、各都道府県では対応協議の段階です。

5. 感染拡大防止の観点から、不要不急の外出は自粛してください。かかりつけ の医療機関が、新型コロナウイルスを疑う患者の診察を行わない場合もありますので、感染への不安から相談センターを経ずに医療機関を直接受診することはお控えください。

6. 感染は飛沫感染(咳、くしゃみ、つば)接触感染(手すり、ドアノブなどか らも含めて)で感染するとされており、潜伏期(うつってから発症するまで)は 1日から 12.5 日(多くは5から6日)と報告されています。またこの潜伏期で も(他人にうつしてしまう)感染力があることが示されていますので注意が必要です。

■情報(問い合わせ先)等

 中保健センター感染症対策等担当 電話番号:052-265-2262
 千種保健センター感染症対策等担当 電話番号:052-753-1982
 東保健センター感染症対策等担当 電話番号:052-934-1218

・各地元の保健所、都道府県の相談センター等の一覧 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

・新型コロナウイルスに関する Q&A(一般の方向け:厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
・厚生労働省の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応(第二版)(日本産科婦人科 学会、日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会)

https://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/20200320_COVID-19.pdf

公益社団法人日本産婦人科医会 令和2年3月 31 日(改訂)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(6 報)より

医療法人芳栄会飯田レディースクリニック